本命は大手ではない。10倍株を狙うなら「小さな量子」に注目
量子コンピュータと聞くと、富士通やNECといった大手が思い浮かぶかもしれません。 しかし、真の10倍株を狙うなら、出遅れ・実装・部材・ソフトウェアといった裏方領域に目を向けることが重要です。 今はまだ市場が過小評価している企業ほど、実証や商用化ニュースで一気に跳ねる可能性があります。
出遅れ・実装・小型株の3条件を満たすほど「10倍化余地」が高い。
量子コンピュータ関連 10倍株候補ベスト5(参考株価)
| 順位 | 銘柄(ティッカー) | 10倍化のカギ | 参考株価(2025年11月時点) |
|---|---|---|---|
| 1 | Fixstars(3687.T) | 量子ソフト+最適化ハイブリッドの実務系 | 約1,987円 |
| 2 | 浜松ホトニクス(6965.T) | 単一光子検出などフォトニクス供給源 | 約1,732円 |
| 3 | テラスカイ(3915.T) | クラウド×量子ソフトで出遅れリバウンド期待 | ※株価は要確認 |
| 4 | アルバック(6728.T) | 量子制御装置・冷却部材で裏方の成長株 | ※株価は要確認 |
| 5 | エヌエフホールディングス(6864.T) | 量子計測・微小信号処理のニッチ技術 | ※株価は要確認 |
※株価は執筆時点の参考値。実際の取引価格とは異なる場合があります。
第1位:Fixstars(3687.T)— “量子ソフト”で10倍を狙う現実解
量子ハード開発が進む中、現実的に最も収益化しやすいのがソフトウェア・最適化領域。 FixstarsはGPU・FPGA最適化で実績があり、量子クラウド連携や企業向けソフトで存在感を高めています。 「量子+古典(ハイブリッド)」という現実解の中核企業です。
- 成長ドライバー:物流・金融・化学最適化でPoC進行中。
- リスク:案件創出のスピードと資金繰り。
- 参考株価:約1,987円。
第2位:浜松ホトニクス(6965.T)— “量子フォトニクス”の世界的サプライヤー
光子(フォトン)を扱う技術は、量子通信・量子センシング・光量子計算の基盤です。 浜松ホトニクスは単一光子検出モジュールなどをグローバル供給しており、量子エコシステムの“目”となる存在。 実装フェーズで一気に評価される可能性があります。
- 成長ドライバー:QKD(量子鍵配送)・量子通信需要の拡大。
- リスク:研究需要依存・為替変動。
- 参考株価:約1,732円。
第3位:テラスカイ(3915.T)— “クラウド×量子ソフト”の出遅れリバウンド株
クラウド構築支援を軸に、量子ソフト分野へも投資中。 大手より後発ながら、量子クラウドの民主化が進む局面では恩恵を受けやすい立場です。 時価総額規模も軽く、テーマ浮上で10倍化の地力を秘めます。
第4位:アルバック(6728.T)— “量子制御装置・冷却部材”の裏方成長株
真空装置や冷却技術で知られるアルバックは、量子ビットの制御・冷却工程にも応用可能な技術を保有。 研究開発から商用フェーズに移行する際に、供給網として再評価される可能性があります。
第5位:エヌエフホールディングス(6864.T)— “量子計測”の隠れ実力株
量子装置には微小信号の計測・制御技術が不可欠。 エヌエフホールディングスは高精度測定機器に強く、量子センシング分野での存在感を高めています。 低時価総額かつ堅実経営で、テーマ浮上時に仕手化する可能性も。
背景トレンド:10倍株を生む3つの条件
- ① 官民投資が加速:政府支援で量子産業化フェーズに突入。
- ② 実装×ソフトの時代:量子ハードだけでなくクラウド・アルゴリズム層が収益化の主戦場。
- ③ 出遅れ銘柄の再評価:小型株への資金流入で10倍化チャンス拡大。
まとめ:量子テーマは“早期仕込み+継続観察”がカギ
量子コンピュータ関連株は、まだ初動前の段階。 今のうちに小規模・出遅れ・実装寄りの企業を把握しておくことが、将来のテンバガー(10倍株)獲得の第一歩です。 短期ではボラティリティが高いテーマですが、長期視点の仕込みが最も有効な投資戦略といえます。
