生成AIの裏側を支える“次世代半導体”に10倍株の芽あり
今、世界中で爆発的に需要が高まっているのは、生成AI、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)、そしてそれらを支える 次世代半導体 です。 しかし、表舞台のビッグチップメーカーではなく、<素材・製造装置・後工程サポート>の裏方にこそ“10倍株”の可能性があります。 本記事では、AIインフラを支える 日本の半導体関連株5銘柄 を厳選。いま仕込みたい“出遅れ成長株”の視点で紹介します。
AI×半導体関連株 ベスト5早見表(参考株価)
| 順位 | 銘柄(ティッカー) | 10倍化のカギ | 参考株価(2025年11月時点) |
|---|---|---|---|
| 1 | SCREENホールディングス(7735.T) | 最先端半導体製造装置で出遅れ感 | 約 14,000 円(13,900円前後) |
| 2 | ソシオネクスト(6526.T) | AI/データセンター向けSoC設計に転換 | 約 2,800~3,000 円(2,791円前後) |
| 3 | 日本電子(6951.T) | 半導体計測装置で世界シェア拡大中 | 約 5,200~5,300 円(5,271円前後) |
| 4 | (例)素材系企業A※ | 半導体素材(スパッタリングターゲット等)で世界級 | 株価未上場/投資観測中 |
| 5 | (例)設備・インフラ系B※ | 半導体工場・AI設備向けインフラ構築で隠れ本命 | 例:数千円以下レンジ |
※株価は執筆時点(10 月~11 月)参考。実際の取引価格とは異なります。
第1位:SCREENホールディングス(7735.T) — “装置需要のドライブ”
SCREENホールディングスは、半導体製造装置の老舗でありながら、直近ではAI・HPC用途の次世代プロセス向け装置開発を強化中です。 参考株価は約13,900円前後。 3 出遅れ感があると言われてきた同社ですが、世界的な「国内生産回帰」「AIデータセンター増強」の流れに乗る余地があります。
- 成長ドライバー:2 nm世代以降の微細化、装置需要増。
- リスク:景気後退・設備投資の先送り、装置サイクルの変動。
- 補足:アナリスト評価も「買い」寄りで、予想株価14,000円超という声も。 4
第2位:ソシオネクスト(6526.T) — “設計で勝負、AI時代の仕様変更”
ソシオネクストは、これまでの映像・通信向けIC設計から、AI・データセンター用途のSoC(システム・オン・チップ)設計者へと転換期を迎えています。 参考株価は約2,791円前後。 5 小型株故にテーマ株化しやすく、「AI需要」「空白期からの巻き返し」という面で10倍株候補として注目されます。
- 成長ドライバー:AIサーバー向けチップ設計、カスタムSoCの台頭。
- リスク:設計案件の受注不確実性、競争激化。
- 補足:株価は低レンジですが、PERも66倍~90倍台と成長を織り込み始めているようです。 6
第3位:日本電子(6951.T) — “見えにくいが必須、計測装置の存在感”
日本電子は、半導体製造工程の中で“欠かせない”計測装置や露光・後工程装置などを手掛ける企業です。 参考株価は約5,271円前後。 7 装置・素材ほど目立たない分、市場の出遅れ感がありますが、その分テーマ化した際の上昇余地が大きい可能性があります。
- 成長ドライバー:AI/HPC用途の微細化プロセス、計測・検査工程の高度化。
- リスク:装置サイクルの停滞、為替影響。
- 補足:PER約14~15倍という比較的割安ゾーンという見方もあります。 8
第4位・第5位:素材/設備系(例示) — “隠れた出遅れ”に注目
第4位・第5位は名称を具体化していませんが、実際に半導体素材(例:スパッタリングターゲットや極薄膜材料)や、半導体工場・AIデータセンター向けインフラ(クリーンルーム・空調・電源設備)を手掛ける企業が候補として挙げられます。 こうした裏方業種は“華やかさ”こそないものの、**テーマ株化した際の上昇ポテンシャルが大きい**ため、10倍株を探す上では非常に魅力的です。
- 成長ドライバー:設備投資ラッシュ、AIモデル運用拡大、国内生産強化。
- リスク:景気後退・受注減少、原材料価格高騰。
- 補足:具体銘柄を探すなら小型・非メジャー・設備資本を持つ会社に注目。
背景トレンド:AIが増えるほど“チップ”が跳ねる
- ① 2ナノ世代突入:2025年は“2ナノ元年”とされ、微細化・省電力の半導体に注目。
- ② 日本国内への生産回帰・強化:国内工場・設備投資が活発化。
- ③ AI/HPC用途の爆発的需要増:生成AI、データセンター、AIモデル運用でチップ・装置・素材に一大波。
まとめ:10倍株は“AIを動かすチップ・装置・素材”にある
半導体はまさに「AIのエンジン」であり、今後数年で設備・装置・素材企業に継続的な追い風が吹くと考えられます。 特に、小型・出遅れ・テーマ化の余地がある企業ほど“テンバガー候補”として要注目です。
